夢なごり~君の声に呼ばれて~



「桜井君、土方さんがお茶を持って来て欲しいそうだ」



こんな時に限って、土方さんは私を呼んだ。



私は行くことを躊躇っていた。



土方さんを好きだと分かった今、私が動揺せずにいられるはずがない。



「ほら、舞咲ちゃん。さっさと持って行ってやれよ」



「~~~!分かったよ!」



私は残っていた饅頭を口の中に入れると、お茶を淹れに勝手場に向かった。