「早く…、早く来てよ…。土方さん…ッ!」
何でそこで土方さんを呼んだかは分からない。
けど、彼なら必ず助けてくれる、と思ったから――。
その後、土方さん達が池田屋に到着し、長州の人間達は捕縛された。
私は総司が戸板に乗せられて運ばれるのと一緒に池田屋の外に出た。
空は薄紫と藍色、青空と綺麗にグラデーションになっていた。
夜が明けたらしい。
「舞咲?」
ふと名前を呼ばれ、振り向いてみるとそこには土方さんと原田さんがいた。
「原田さん、土方さ、ん…」
私はそこで意識を失った。
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