夢なごり~君の声に呼ばれて~



「何、溜息吐いてるの?舞咲に白石先生」



声のした方を振り返ってみると、そこには修平先輩がいた。


「い、いや、いろいろあってな。桜井、部活行く前に俺の所に来てくれ。話しがある」



「あ、はい」



白石先生は修平先輩が現れた途端、そそくさと去って行った。



何なんだ、しらたきめ…。



話があるなら、今でも良いじゃん。



「チッ…。何で邪魔ばかりするんだよ、アイツ…」



ふと修平先輩の舌打ちと小さな呟きが聞こえた。



私は優しい修平先輩しか知らないから今の言葉に驚いた。



「修平先輩、何か言いました?」



「ん?何も言ってないよ」



修平先輩はニッコリと笑うと、階段を登って行ってしまった。