あの男の声じゃない…。 誰…? 「大丈夫だ…、落ち着け…」 優しい声…。 トクン、トクン…――。 布越しに感じる心音と温もりに落ち着きを取り戻していく。 「俺がいる…。俺がお前を助けてやるから…」 悲痛な声…。 誰なのかは分からない。 けど、何か、落ち着く…。 この声は一体、誰なの…? 私は顔を上げた。