「舞咲…、何かあったの?今日、様子が変だよ」



「いや…、別に何でもない」



「それって、男が関係してるの?」



関係あると言えば、ある。



でも、夢の中の男の声に悩まされるなんて、いくら岬でも言えない。



「別に何でもない。ただ、夏バテ気味なんだ」



「そう…?」



岬は私の返答に納得していないようだった。