でも、すぐに足を止め、土方さん達の方を見た。 「あと、私を女だからと言って見くびらないでください。痛い目に遭いますよ。こいつらみたいに」 そう言い残し、私は道場を後にした。 「何で男なんて庇ったんだろ…」 そもそもあっちから喧嘩売ったんだから切腹させられようと自業自得だ。 でも、あれは喧嘩に乗った私にも非がある。 だとしても、私が男を庇うなんて自分でも意外だった。 「何が起きてるんだ、私の中では…」 私は蒼く澄み渡った空を見上げた。