「でさ、この前…」 「きゃーまじで!?」 「はは、お前まじ馬鹿じゃねぇの!!」 「ちょ、うっせえよっ」 何でもない日常の休み時間。 クラスは今日もいつもと変わらずがやがやと騒がしい。 有栖川陽、16歳高1。 窓際の席で暖かな陽射しに眠気を誘われつつ頬杖をつきながら 俺はぼんやりとその音を聞いていた。