「ここは私のお気に入りの場所なんですよ。ティーパーティーを開くためのね」 そう言って彼は席---長テーブルのいわゆるお誕生日席に座った。 「本来ならアリスに茶をご馳走なんてしませんけれど…」 私と陽を交互に見て彼はいまいち腑に落ちないという表情になる。 なんなんだ、何でもいいからとにかく説明して欲しい。 そんな私の思いが伝わったのか彼はごほんと咳払いをして話を切り出した。