「陽?」 「いきなり呼び捨てか」 「ダメなの?」 「構わねーけど」 おお、ちゃんと会話してる! 軽く感動だ。 気がつけば見知らぬ土地にいて、案外不安だったのかもしれない。 「それはともかく、華奈お前、ここがどこなのかわかるか?」 「さあ…私にはまったく覚えがないんだけど。気がついたらさっきの場所にいて」 そう言うと陽は考え込んで足を止めた。 そんなこと聞いてくるってことは陽もここがどこだかどうしてこうなったかわからないのかな。 それは結構なピンチだと思うんだけど。