「今から体育?」
「あ、孝人先輩!」
「伊月先輩だ~!」
「よっ、美々」

実はこの2人…付き合っているようです。

「菜々ちゃん、顔いろ悪くない?」
「へ?そんなことないですよ?」
「ちゃんと食べてる?痩せたよね?」
「っ、食べてますよ~!」

なんて、今日の朝食べたの、ヨーグルトだけ。
だって、早く孝人先輩に近づきたいんだもん……。

「そう…」
「あ、じゃぁ行きますね!美々、行こっか」
「うん」

美々と少し歩いた時だった…

視界が、ぐらついたのは。

あたしはそのまま倒れこんだ。
「菜々っ!!??」
美々の声と……

「……菜々!」

孝人先輩の声を聞いて、あたしは意識を手放した。