最初は、王子様な慶先輩が好きだった。

けど、たぶん……ミーハーな気持ちだったと思う。

あの日、資料室へ行かなかったら、慶先輩の裏の顔を知ることはなかった。
生徒会に入るなんてなかった。

最初は、悪魔だと思っていたのに……。
時々みせる笑顔や、優しさに。
あたしは、惹かれていった。

王子様の慶先輩も、悪魔の慶先輩も……
大好きだって、思ったの。

「あたしも、好きです」


平穏なスクールライフは、あの日裏の顔を知って終わった。

今からは……
ラブラブなスクールライフ、目指そうかな!