畏まりました、という声が聞こえたので早口に待ち合わせる場所と時刻を伝えて、相手がなにか言う前に電話を切った。 「………はぁ、」 なんだかすっごく疲れた…。 もう寝てしまおうと椅子から立ち上がり、ベッドに倒れこんだ。 …そういえば、料金のこと聞かなかったなぁ。 明日聞けばいいか。 ちゃんと来てくれるのかな、と不安になったけれど私が考えても答えはでないので、現実から逃げるように目を瞑った。