泣きそうなあたしに気付いた佑輔は頼むから泣くなよと言って もう誰もいない映画館の中であたしをそっと引き寄せて抱き締めてくれた。 「他の奴にその顔見せるなよ。見せたらすぐにその顔隠しに行くから。」 とあたしの耳元で囁いた。 抱き締めてもらった瞬間、恐いくらいドキドキしていた鼓動がだんだん穏やかになって やっと抱き締めてもらえたあたしは嬉しくてたまらなかった。 それから少し経った後、あたしたちは映画館を後にしてレストランに入って 佑輔が寝てからの映画のストーリーを教えてあげたんだ。