しかも返事もしてくれないってことは相当怒ってるはずだ。



すごく楽しみにしていたデートだけど楽しみにしてたのはあたしだけだったみたい。



佑輔は本当は疲れてるのにあたしが言ったわがままに答えてくれて……



……お家に送ってもらおうかな。



「佑輔、本当にごめんね。あの…あたし今日は…」



「それ以上謝ったら本気で怒るよ?何をそんなに気にしてるの?



黙って聞いてればさっきから謝ってばっかり。俺は黙り続けて未紗のその言葉を待ってたんじゃないんだけど。」



と佑輔はそう言うと片手は助手席を掴んで、体を後ろに向けながら車を駐車し始めていた。



周りを見てみると、自分の家に送ってもらうどころかすでに映画館の駐車場に入っていて



今の状況は佑輔に怒られている状況なのに不覚にも彼の仕草にドキっとしてしまった。