その後すぐに教室に戻ろうか正直迷った。
電話どうだった?ってみんなに言われて
誕生日もクリスマスも事情があって一緒に過ごせなくなっちゃったって言ったら
絶対なぐさめてくれる。
でも今そんなに優しくされたら涙を我慢し続けることなんて到底無理。
だから優しいみんなに甘えないためにも、あたしは走って走って
寒くて誰もいないテラスの屋上に走った。
そして、あたしが走っている時、何度も何度も佑輔が電話を掛け直してくれてたことを気付くことはなかった。
でもそれで良かったと思う。
だってその電話に出ようか、出ないか悩むこともないのだから。

