「はぁ……違うから。変なとこ気にすんなよ。 もう誰が原因で俺がこうなったか分かるだろ?」 佑輔はソファーの脇に肘をついてもう降参という顔をしている。 “誰”って……。 「もしかして、黒田くん?」 「それしかないだろ。あの男……はっきり言って全然気に食わねぇんだけど」 佑輔に右腕を引っ張られてあたしは佑輔の腕の中に引き寄せられた。 「でも、黒田くんはすごく良い人だ『だからそれが嫌なんだって!』」