「佑輔、あたし持てるよ?かき氷って食べたいって言い出したのあたしだし」



そう言いながら、あたしは佑輔が持っている買い物カゴに手を差し伸べた。



何も言わずに持ってくれるのはすごく嬉しいんだけどね。



「片方にバッグ提げてて、もう片方に買い物カゴ持ってたら手繋げないじゃん。



未紗はすぐにどっか行って迷子になるしさ」



だからいいのと言って、あたしの右手を繋いだ。



にやけそうになる口を我慢して、佑輔に言われたことを思い出しながら



佑輔に手を引かれながら歩いていた。



……ん?すぐにどっか行って迷子になるって言った?