ワンコール、ツーコールするとすぐに佑輔が出た。 「……はい」 たった一言だけどその声はいつもよりも低くて怒りも含んでいるように聞こえた。 「…………」 どうしよう、何て言おう。 これ以上怒らせたくないし、もしかしたら今会社の同期みんなでもう飲みに行ってるかもしれないし……。 「未紗?」 佑輔があたしの名前を呼んだ。 でもその声は一番最初に聞いた低くて怒りを含んでいた声ではなくて ……力なそうな切なそうな声にあたしは聞こえた。