「バイトないなら夕方くらいまでいればいいじゃん。何か他に用事でもあるわけ?」
佑輔はマグカップを2つ持ってこっちに向かってきた。
コトンと置かれた2つのマグカップの中は
真っ黒のブラックコーヒーと牛乳の入ったカフェオレだった。
「そうじゃないんだけど……」
ここまで言われたら甘えたくなって今日もいつものように長居してしまいそう。
「あ!そうだ、あたしね今日いつもお仕事頑張ってる佑輔にプレゼント持ってきたんだ」
と言って強引に話の内容をガランと変えた。
「はい!」と言って向かい合わせに座っている佑輔に昨日作ったケーキを差し出した。

