このとき俺は 何にも気付けなかった。 受験生にはよくあるパターンなんだろう そう思って何も深く考えなかった。 だが、隼翔の悩みは もっと深いものだったんだ。 教室を出て行った姿が 俺が見た隼翔の最後の姿だった。