俺は廊下を歩いていた。





 理科室に移動するのは三年生が一番楽。





 教室を出て、





 階段を降りたら





 理科室が見えてくる。






「隼翔くんって、かっこいいよね。




 色黒で」






 その声で俺は振り向いた。




 喋っていたのは



 花沢理恵。