僕らは妖怪 ~妖怪編~


あいつ、見るからにすぐに泣きそうなやつだし。


今でも、もう、涙目。楽勝すぎる。



「真希、覚えてなさいよ。あたし、あんたのこと世界一大っ嫌い。絶対に進真をとってやるから」


もう手段は選ばない。


あいつから全部とってやる。


そう思い、フッと鼻で笑った。



パリンッッ



「「キャーー!!!」」


突然、窓ガラスが割れ、ビューととてつもない風がふいた。


「な、なに…?」


「佐藤さんっ!!血が!!」