僕らは妖怪 ~妖怪編~



◆水樹Side◆


放課後のトイレで…


「いやぁ、まさか真希と仲良くなれるなんて夢みたいじゃね?」


「あぁ、わかる!てか水樹最初ウチと友達になったときから言ってなかった?「風狐さんと友達になりたい」って」


「だって、真希ってなんか「男の人しか喋れません」オーラやばかったもん!」


まぁ、実際話してみるとそうじゃなくて優しい子だったな。


「あー、でもわかるかも。真希って男子と喋ってるとこしかみたことないもん」


「まぁ、最初は女子とも喋ってんのみたことあるけど、派手系の人たちと一緒にいたからねぇ」


「風狐 真希」、まさかあの子から話してくれるとはなぁ。


容姿は男子から1年の姫って呼ばれるほど可愛い。でも普通に机に座ってる姿はとてもクールな人で、


とてもじゃないけど、普通に話しかけるほど勇気がある人はすごいなぁと思えた。


でも、一旦喋ってみると優しくて…天然で…いい人だったなぁ…。


「まぁ、女子ってあとから本性だすから油断は禁物だからねっ!」


「ちょっ!お前がいうか!あたし、茉美の第一印象ミステリアスだったのに、まさかこんなに喋る人だと思わなかったよ!」


「あははー★」


笑ってごまかすな!