僕らは妖怪 ~妖怪編~



「へぇ、殺そうとしてないのになぜこんなに妖怪がいるんだ?」


「そんなの君が僕を攻撃させないため?」


こいつ、何者だ…?


服は真希が普段妖怪のとき着ている巫女の姿の男バージョン。髪は赤茶。顔にはあわない口調。目は緑という不思議な色。


こいつ、本当に人間か…?


いや、ここの妖怪たちに慕われているからしてただ者じゃないよな?


「なぁに?考え事?僕に殺されたくなければさっさと退散したら?」


「なんで退散しなくちゃいけねーんだよ」


「君が目障りだから」


う、こいつぐさっとくるな。


「んじゃぁ、聞くがここに狐の妖怪がこなかったか?銀髪の紙の長い九尾の狐だ」


「うーん、さぁ…☆」


しかし、完全に真希の妖気が残っている。俺がきたことによって急いで人間になったかと考えられる。


「じゃあ、その中にいれさせろ」


「なんで?そんな初対面の妖怪に入らせないよ…?」