僕らは妖怪 ~妖怪編~


◆進真Side◆


午後10時5分……真希が門限を破ることは毎回ある。しかし、一時間以上破ったことはない。


ましてや電話やメールもでやしねー。


ちっ。なんであいつのために俺が探さなきゃ行けねーんだよ。あんなやつ、蓮にまかせりゃいいのに。


ん…?ここで真希の妖気が…。


………しゃーね。入るか。




バサバサ……



しっかし、古い神社だな。


「やぁ、妖怪さん☆」


急に声をかけられ身を構えた。


「誰だ」


警戒しつつも攻撃体制をとり、すぐにでも攻撃ができるよう刀を抜いた。


「おっと、そんな警戒しなくてもいいよ。誰もあんたを殺そうだなんて思っちゃいないよ」


その瞬間ザワザワと茂みから妖怪の目が光っていた。