僕らは妖怪 ~妖怪編~


◆進真Side◆


「池羽まじ速いよな!」


「100m11,9秒だろ?まじやべーよ!」


そりゃそうだ。

お前たちよりは速いにきまっている。


「池羽、今年の紅白リレーにでれるんじゃね?」


「あー!思う!」


紅白リレーか…ダリーからパスしよよっかな…。


「キャァー!!進真くんかっこいい!!」


んだ?ここは男女別々にやってるから女子は体育館でなんかをやってるはずなのに!なんでここに女子が!


「ヒュー、女子も急きょタイムを図りにきたんだな(照)」


「可愛い走りを期待(笑)」


うわ、高校の男子ってこんなこと考えてるわけ?きも。


「風狐ちゃんがいるー♡あのこまじ可愛いよな♡」


なに!真希もいんのかよ。


「なっ!彼女にしたいわー!あの子ってある程度仲良くないと笑わないけいじゃん?そんなところも好き♡」


は?お前が真希を彼女にするなんて100万年はえーよ。あと、ある程度仲良くしないと笑わないって……初耳だぞ。


「「それに比べて池羽はいいなあ!」」


「はっ?!」


急に自分にふられて変な声を出してしまった。てか、なんで俺が羨ましいんだよ。


「だって、池羽は最初、風狐ちゃんとお前の超美人の姉と登校してたじゃん!やべーよ!あれは!」


おい、蓮を忘れてるぞ。まぁいいけど。