「ま…まって!あ…あたし…あたし…」
あーあーあー、めんどい、めんどい。
「待って!進真くん!進真くんがあたしと付き合ってくれないとあたし、し…死んじゃうっ!!」
ピタッと足を止めて後ろを振り向いた。こういう女が一番めんどいんだよな。こういうときはおきまりを言うか。
「俺、好きな奴いるからお前みたいな奴、視界にはいんないの」
「えぇっ!!…」
よし、これで奴は諦めてどっかいく…と思っていた。
しかし
「好きな人がいてもいいっ!!視界に入ってなくてもいい!!だから、あたしと付き合ってくださいっ!!」
すると、ギュッと抱きついてきた。
なにすんだ、こいつ(怒)
頭の中で何かがきれる音がした。
「てめ…!!」
「はいはいはい、進真くん、帰ろうー」

