僕らは妖怪 ~妖怪編~


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「ということで、これお願いしますっ!!」

「え、でも、もしあたしでもダメだったら…?」

「その時はその時はです!!」

「え、でも…!」

「でわ、よろしくお願いします!!」


彼女はパパッと行ってしまった…。


どうしよう…!!困る!!


放課後…………


嫌のことはすぐくるようになっていて…あっというまに放課後になった。


真羽の帰りの下校は断り、しぶしぶ体育館の裏に行った。


人は……いち……あれ?一人?


「あの……」

「あ、あの…えと…」


あれ?嫌味のお呼び出しじゃないの?……だって彼女の口調は朝と比べ、オドオドして、モジモジしてるもん!!


「えっと、何かあたしに用が…?」

「はい、あの!こ…これ進真くんに渡してくれませんか…?」


彼女は一通の手紙を見せてきた。も、もしやこれは…!!


「ラブレター…?」

「はい…」


彼女は顔をカアァァ…と赤く染まりやや涙目になった。


「でも、なんであたしが?」


そうだよ、下駄箱とか本人に渡せばいいのに。あたし…これのためにずっと朝から気分悪かったのか…。


「風狐さんはか…彼氏いますか?」

「いや、いないけど…」

「なら、風狐さんが渡してくださいっ!!今日、一緒に登校してたからきっと仲いいと…」


いや、ぜんっぜん仲良くないから!!


だって「そこのティッシュとって」っていったら無視ですよ?!あたしが見てるドラマの予約を勝手に消したこともあるんだから!


あぁ、思い出しただけで頭にくる!!


「ということで、これ、お願いしますっ!!」


………………


と、いうこと…