僕らは妖怪 ~妖怪編~


「真希~、今の人たち帰った~?」


おいおい、2階だからと言ってそんな大きな声だしていいんですか?!


もしいたらどうなってたか…


「うん、もぅおりていいよ~!東京レモン一緒に食べよー!」

「東京レモン?!ラッキー♪」

「お、東京レモンもらってきたか!でかしたぞ!」


東京レモンという言葉で真羽と蓮が降りてきた。さすがは東京レモン!


「いや~こういうお土産もいいよね~あたしなんて渋いものしかくれないもん」

「何贅沢言ってんだよ!俺なんて手作りだぞ!手作り!!」

「あぁ~、たまにまっずいの贈られてるよね~(笑)」


うちの家はお菓子はほとんど貰ってくるものだから、あまりお菓子に困ってないんだよね。


夏休み開けとか、お土産とか言ってかなり贈られてくるからね。


「進真にもあげてくるね」

「オッケー」


真羽に承諾をもらい、小走りで進真の部屋をあけた。


しかし、進真は規則正しい寝息で寝ており、起こしたらダメだと思い、静かに東京レモンを枕のそばに置いた。


「早くよくなってね」


一言残し、真羽たちがいるところへ戻った。