「はぁ…はぁ……、んん…」


「ここまでやればいいだろう」


ドサっ


もぅ立つことさえ無理かも…。ていうか力が入らない。


「ん…?なんか来るぞ」


潤は目を見開き、とっさにこの場から離れた。



ズドオオォォン



上から人影が現れた。砂影であまり見えないけど、後ろ姿に羽がついてたのでわかった。


「進真……?」


今、あたしは向こうからみれば倒れてる状態。


進真は無言であたしのもとに行き、悲しげな瞳であたしを立たせようとした。


しかし、さっきのやつのせいか全く足に力が入らず、赤ちゃんが歩くために頑張る姿となっていた。


「ごめん…全く足に力が…」


「いや、真希は悪くない」


いや、あたしも結構悪いほうなんだけどね。