「よかったじゃん!!」


私の心は、もう一生春が訪れないんじゃないか。

そう思うぐらいに冷え切っていた。


だけど、それを隠して桃香と同じ、春にする。


「うん!!

クリスマス、拓真くんとデートとかできるのかな!?」


デートか...

拓真と、一緒に遊ぶことはよくあっても「デート」として遊んだことがなかった。



桃香がうらやましい。

拓真とともに、初めての色んなことを経験していけるんだからー...



あたしだって、本当はそうなりたかったー...

桃香じゃなくて、あたしが拓真の隣にずっと一緒にいたかったー...