下の方から、拓真のことを呼ぶ、
未来ちゃんの声が聞こえた。

拓真と未来ちゃん、
また二人きりになっちゃうのか...


嫌だ、拓真、行かないで。

未来ちゃんの方に行かないで、
あたしの目の届くところにいて...


そう思っちゃうあたしは、
拓真のことが、信用できてないのかな。

物心つく前から、隣にいて、
ウソをつかれたことがない人にまで...

あたしは、信用ができないんだ。


どうしちゃったんだろう。

拓真と両想いになれる前は、
拓真のことを、親友と思えて、一番信頼できたのに。


だけど、今はーーー...
幼なじみじゃなくなった今は...

心が不安で、独りぼっちのような気がして、
突然、寂しくなっちゃう。