涙恋~片思い恋愛〜

とか考えてる俺には、
もう未来ちゃんの声が聞こえなくなっていた。

まぁ、聞く気なんか、
まったくなかったけど。



「涼太!!さっさと移動しようぜ。」


「おう。」



1人でペラペラとしゃべっている未来ちゃんをおいて、
俺はまた今年も同じクラスになった涼太を、
体育館へ移動しようと誘っていた。




「未来ちゃん、可愛いけどなーー...」


「可愛いけどーー...?」



体育館へ移動している最中、
涼太がぽろっと漏らした一言を、
俺は聞き逃さなかった。



「なんか、性格悪そぉ。
俺、基本性格悪い女無理。」


「涼太に、無理な女なんていたんだな。」


「俺、そんなに女好きじゃねぇよ。」


「あははっ!!」