「えっ!?

でも、あたしー...」


「知ってる。黒木のことが好きなんだろ?」


拓真のことが好きだってー...

どうしてわかるの?


「そんなの、見てればわかる。

だけど、黒木はお前を見てねぇよー... 


なぁ、黒木じゃなくてー...

俺のこと、好きになってくれよ。」




せっかく、気持ちが定まったばかりだというのにー...

どうして、またあたしの気持ちを揺するような人が現れるの?


毎度、毎度、どうしてー...

本当に、神がいるのならー...

神は、意地悪だね。



「ごめん、それは、無理。

だけど、あたしのことを好きになってくれてー...

ありがとっ!!」



一度、涼太と同じ状況になった時、傷ついた人がいたことを知った。

だから、もう失敗はしない。