涙恋~片思い恋愛〜

白鳥くん、本当にごめんなさい。


「あはは、平気だよ。

バック取り上げるから、ちょっと待ってて。」



白鳥君はそう言うと、座席から立ち上がり、自分とあたしの荷物を持ってもう一度座席に座った。



「ありがとっ!!」


そう笑顔で白鳥くんに言ったらーー...


「そんな目で見んなよ。」


と、顔を赤くしながら言われた。




うーん、何があったんだろう。

熱にでもかかったのかな?


「....み..雪見。」


「うわっ、どうしたの。」



ぼーっとしていると、急に白鳥くんに話しかけられた。


「どうしたのじゃなくて。着いたぞ?」


あっ、通りで寒いわけだ。


「あはは、ありがと。」