涙恋~片思い恋愛〜

と、白鳥くんは不思議そうに聞いてきた。


あっ、そうだった。

うっかりしてたよ。


「ほい、貸してみ。」


白鳥くんがあたしの前に手を出す。


あっ、バックを持ち上げてくれるってことか。


「ありがとっ!!」


そう言って、席に着いた。



ーーーーー.....

「雪見、もうそろそろ着くぞ?」


白鳥君に声を掛けられて、窓の外を見回すとーー...

雪が降って、一面、銀世界だった。


「早くない、着くの?」


さっき乗り込んだばっかじゃん。

東京に別れを告げたばっかじゃん。


瞬間移動とか!?

あり得るわけないよね、そんなこと。



「だって、ずっと寝てたよ、雪見?」