「あぁ、姫歌、助けてくれよー...」


そういうと、また涙があふれ出す。

姫歌は、俺より一つ年下で、高校1年生。


年下で、おまけに女の前で、なんで俺はこんな惨めな姿を見しているんだろうかー...


「もう、仕方がないな、涼太はー...」


そう言って、姫歌は俺のことを抱きしめた。

いつもだったら、引き剥がすのになー...


今日は、そこまで力が出ない。

いいや、このままでー...



俺は、姫歌のぬくもりに触れてると、なんだか懐かしい気持ちになって、眠くなった。


いつもそうだ、姫歌の腕の中にいるとー...

心が落ち着くんだ。