涙恋~片思い恋愛〜

自分の家に着くと、涙があふれてきた。


美奈の幸せの願うたび、どんどん苦しくなる。

切ない気持になる。


なんで、俺はこんなにも嫌な奴なんだろうー...

好きな奴の幸せを願うだけでー...


自分が、可愛そうに思えてくる。



俺、恋する奴として、失格なんじゃねえのかな。

恋をする資格なんて、ないんじゃねえのかな...


「涼太、なんか、あったの?」


俺の幼なじみが、不思議そうに聞いてくる。


俺の幼なじみってのは、桜井姫歌のこと。

姫歌は、俺のすべてを知っている。


拓真と同じぐらい、信頼できて、心置きなくしゃべれるやつなんだ。

恋愛相談なんかにも乗ってもらうしな。