「今日は遊び行かないの?」 沈黙が気になって私から質問した。 いつもなら誰かと遊んだりしてるのに。 「こんな雨の日に遊び行ったってつまんねぇだろ」 「たしかにね」 「傘もねぇし、俺を入れてくれるのは李子しかいない」 私にだけ向けられた笑顔。 私はこの笑顔がだいすき。 胸がきゅーっとなって苦しくなった。 「李子は最高の幼なじみだ」 ズキンッ …幼なじみ……か。 私は幼なじみとしてしか哲平の隣にいることは許されないの? 私はこれ以上の関係を望んではいけないのかな?