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***千里side***








「気になるの?」



真琴に言われてはっと我に返った。



カラオケに行く途中。

無意識に私は、後ろの天音と華を見ていたみたいだ。




隣で蘭子がニヤニヤと笑って言った。



「華かぁ、華ねぇ。誰かさんと違って女の子満載でかわゆいわよねぇ~。」



一々、嫌味な女っ!




「別に気にしてなんかないわよっ!」


「意地っ張り。」


しつこい真琴からふんっと顔を背け、歩く足を速めた。




気にしてなんかないもん。

てか、何を気にするってのよ。



だって、アレどー見ても仲良し女友達じゃない。