王子様とお姫様




私はブラウスを直して
涙を堪えていた。


令『大丈夫か?』


柑『………。』


ギュッ


私は令斗に抱き付いた。


令『ど、どうした?』


令斗はびっくりしている。

そう思いつつ柑菜を抱きしめ返している。


柑『令斗…令斗令斗令斗!』


令『ん?』

優しい声で聞いてきた。