幼き頃から求めつづけたのは、ただ一つ。 金でも、地位でも、女でも、 無い。 ただ 自由が欲しかった。 格式高い大名家の長男として誕生し、 そしてそれに相応しい教育を施された。 何もかもが、決められたレール上。 がんじがらめの鎖に捕われていた。 ――もう、堪えられるか! オレは、自由になるんだ。