「…なんで?」


「…教えない」
「そっか」









気づけば休み時間になっていた
隣の席に女子が集まり
桜木君を囲んでいた
「ねぇ、桜木君なんで学校来なかったの?」
「ん~、だるかったから」
「キャハハ、慶太らしいね」



と呑気に女子と喋ってる

皆の会話が耳に入りながら
私は平然とマンガを読んでいた

チャイムがなり
皆席に戻ると桜木君が
「なぁ…」

と呼ぶが
私はもちろん皆がイケメンって言ってる奴でも

SHI・KA・TO(^∀^)/゚*°.∵°

制服を掴んできたが
シカトして平然と窓の外に広がる綺麗な空を見る

「おい」

グイッ


髪の毛を一束掴まれ

引っ張られた

「いでででっ」
「あ、やっと口開いた」
「…何」
「お前が男嫌いな理由…過去になんかあったんだろ」


「あぶねっ」

ガッシャァン

飛んできたサッカーボールで
窓ガラスが割れてしまった

一瞬、何が起こったのかわかんなかった
でも、背中に暖かい温もりを感じた
「大丈夫か?」
「あ、うん…って桜木君背中!!」

私を庇ったから
割れたガラスが桜木君の背中を斬ってしまった

「あぁ…俺は平気だけど…お前怪我してねぇか?」
「私なんかより桜木君だよ!!」
「おーい、伊澤ぁ!大丈夫かぁ?」
先生が心配そうに聞いてきた


「私より桜木君が…!!保健室連れてきます!」


そう言って
桜木君の手を掴み
二階下の保健室へ連れて行った