「うぉっ!?」 ―――ガシャーンッ 「わぁっ!?」 僕が急に声をかけたせいで驚いたのだろうか。 男子生徒を、バランスを崩して後ろに尻餅をつく形に転ばせてしまった…。 …――そしてなぜか。 彼は、目の前に居た僕に捕まろうとしたのだろう 確かに、彼が手を伸ばしたところまでは記憶にある。うん。 ―――なぜか、 僕まで転んでいた。 彼の、上に。