恋の欠片



「あの・・・ありがとう」


私は

屋上で

彼に言った

「ねえ・・・やっぱりさ俺達付き合わない?」

「・・・。」

「だってほっとけないんだよ。またあんな感じに絡まれたらさ・・・。」

不安げに

彼は言った

「今日は奇跡的に通りかかったから良かったけど・・・もし・・・」


「大丈夫だよ・・・慣れてるし」

私は

誰にも頼りたくない

今まで


誰にも頼らず

生きてきたから

あの五年前から・・・


「でも・・・」

「大丈夫」

「・・・わかった。でももし助けて欲しいことがあったらすぐに言ってくれよ。どんなときでも助けてやるから」


そういって

彼は

私に

メアドと電話番号を教えてくれた

携帯のメモリーに


初めての

男子の名前が


登録された



「じゃあ。また明日」

そういって

彼は

屋上から出て行った


助けてくれる・・・


その言葉を

素直に受け止められた

自分に

びっくりする


あの人なら

信じていいかもって

思えた