恋の欠片



「・・・私?」

私は
自分を指差して
聞いた

「うん」

彼は
そういって
教室から出て私を手招きする

私は
少し
戸惑いながら
祐君に
着いていった


着いた場所は

屋上


「何か用?」

「俺・・・。あんたの事が好きなんだけど」

突然の
告白

こういうのは
少しだけ
慣れていた
けど
彼が言ったら
緊張する


「・・・。」

「返事は・・・いらない」

「・・・いいの?」

「ああ・・・。どうせ、あの頃の事なんか覚えてないだろうし・・・」

あの頃って

川原の事だろうか・・・
でも

あの時は
彼は私に気づいてなかったはず・・・

あの頃って・・・

いつ?

「俺・・・アンタが俺の事好きになってもらえるように努力するから」

そういって

彼は
出て行った

大人びたと
思ったけど
テレながら
言う
彼をみて

あの頃と
何も
変わっていないと
実感した


「・・・スキ・・・って難しい」

私は一人
誰もいない
屋上で
つぶやいた

スキって
気持ちは
どんなのか
よくわからない

私は
いつか
分かる日がくるのだろうか・・・

今はまだ
全然
分からないけど
いつか
好きな人を
誰にも取られたくないと
思う気持ちが芽生えるのだろうか・・・


私は
幼い頃と何も変わっていない
成長していない

こんな
私を
彼は好きだといった

私を見た目で判断して
スキだといった
他の男子達とは違う

そんな
感じがした

彼は
私の何を知っている?

何一つ
疑いもなく
受け止められた
彼のスキは
少しだけ
私には重かった