恋の欠片



休み時間

転校生―祐君

女子にモテモテで
祐君の周りには
女子が群がっていた

「どっから引っ越してきたの?」

「タイプは?」

「好きなものは?」

「メアド教えて?」

ありきたりな
質問を
女子は言う

でも
祐君は
無言のままだ

「何だよ。あいつ」
「むかつくよな」
「女子にモテやがって」
「調子に乗るな」

女子と反対に
男子は
イライラしていた



加奈はというと

「みんな必死だね・・・」


上から目線で言っていた

「加奈はタイプじゃないの?」

「だって私彼氏いますから」

自信満々にいう
加奈が少しだけ
違う人に見えた

「南はどうなのよ。あの人」

「私は・・・。」

どうなんだろう

スキ?

恋愛感情って
よく
分からない

「まあ、興味ないか」

「・・・うん。」

興味ない?

分からない

歌声を
もう一度
聞きたい

そう思うのは

スキ
だから?


「モテる人は選び放題でいいね」

そう
私に言って来る
加奈は
本当にうらやましそうに
祐君を見ていた

「そうだね」

5年前の
あの人は
ものすごく
幼かったのに
今の
あの人は
凄く
大人びていて
別人の人みたいだった
5年で
こんなにも
変わるものなのだろうか・・・

「ねえ、ちょっといい?」

突然
頭の上から
声が聞こえた
あの好きな声だ