恋の欠片

「いらっしゃいませ」


スマイルが第一なのか

ものすごい

作り笑いだった



でも

その笑顔でも

無表情よりはましだ


「あっ・・・。」

「あっ・・・。」


祐くん


「何買いにきたの?」

私は

祐君に聞いてみた

「んーとね。夕ご飯」

「そうなんだ。私も」

「へえー。家でご飯とか作らないの?」

「んー。家に何も無かったから・・・。」

「材料が?」

「うん・・・。」

普通の男子は

こんな事聞かないだろう。

少しだけ

祐君は変わっている


「俺ね・・・。料理作れないんだ」

「そうなんだ。」

何が言いたいのだろう?

「家に帰っても一人なんだ」

「・・・・そうなんだ」

私といっしょだね

そういいたかったけど

言う前に

祐君が口を開いた

「一緒に夕ご飯食べない?」

「えっ・・・。」

一人になる

あの

部屋には

あまり帰りたくない

だからかな?

誘いを断れなかった

「うん・・・。一緒に食べよう」

私は

祐君の家に行った

祐君の家は

高級マンションの最上階だったから

驚いた


「こんな高い部屋に住んでるんだ」

「・・・うん」

祐君は

少し

寂しい顔をしてたけど

見てないフリをした