「あーーここだよ、隼斗ん家」


「へぇーーー、立派なお家だねぇ」


「お母さんが言うには私小さい頃何度か来た事あるらしいんだけど……全く覚えてないや」


明智君と両想いになってから、2日後。


私は明智君の誕生日をお祝いする為に、結麻・真琳・布施君との4人で明智家にやって来ていた。


「明智君、喜んでくれるかなぁ……?」


小さく呟く私の手元には、彼と約束した手作りのショートケーキ。


小さい白い箱を見るだけで口の端が上を向いちゃう私は、そんなに嫌いじゃ無いんだよ……ね。


「じゃ、チャイム鳴らすよ」