そして、彼女の記憶をなくさせてしまったのもこの国のせいだということも…。

『最後に、忠告させていただきます…。
ラルーンド国には、王国に忠誠を誓っている臣下が多数いました。しかし、その人々全てが消えたわけではありませんよ?』

彼女は、薄っすらと微笑みを浮かべ消えて行った。

どういいう意味なのか…。彼には、まだ分かっていなかった。